INTERVIEW

BAR MIZ

イングランドウイスキー・ワイヤーワークスの導入店紹介。第四回目は渋谷と表参道、双方から10分程歩いた閑静なエリアにひっそりと佇む、BAR MIZ。オーナーバーテンダーの水田さんに、お話を伺いました。

ワイヤーワークスを試飲した感想は?

若いのに円熟している、飲みやすいウイスキーだと思いました。ポットスチルの単式蒸留器を使用していることもあって、優しい味に仕上がっていますね。

イングランド産の大麦が使われていること、ワイン樽による熟成も要因の一つだと思いますが、1〜2回の蒸留でここまでの味わいが出せるのはすごいと思います。あとはウイスキーも日本酒と一緒で水の影響を大きく受けるので、、現地で使用している清流の恩恵が大きいのかもしれません。

ワイヤーワークスをおすすめしたい人


個人的にはウイスキー初心者の方におすすめですね。ワイヤーワークスはピートが効いた個性な味というよりは、柔らかい飲み口と優しい味わいが特徴なので、良い意味でブレンデッドが好きな方にも提案しやすいと思いました。

あとは樽からの影響からくる優しい甘さを持ったウィスキーなので、名柄をあげるとGlenfiddich、Royal Lochnagarなどのシングルモルトが好きな人にも試していただきたいですね。

ワイヤーワークスのおすすめの飲み方

オン・ザ・ロックがおすすめです。ロックでも味が崩れずにしっかり味わうことができると思います。ソーダで割ってもいいと思いますが、最初はロックでそのまま楽しんでいただきたいですね。

フードをペアリングするとしたら、当店にあるものでいうと「タラコのルイベ」もいいですね。タラコの濃厚さが、ワイヤーワークスの味をしっかり引き立ててくれると思います。

ワイヤーワークスを使ったカクテル

蒸留所がもともとワイヤー工場だったということもあり、ワイヤーを模した螺旋状のボトルデザインが、ライフリング(銃身に刻まれた螺旋状の溝)にも似ていることから、リボルバー(ウィスキーとコーヒーリキュールのカクテル)を思いつき、そのツイストカクテルを考えました。 イギリスと言えば紅茶が有名、そこでコーヒーリキュールを紅茶リキュールに変えて、イングリッシュリボルバーという名前のカクテルに仕上げてみました。

-レシピ-

WIRE WORKS CADURO 60ml

FAUCHON TEA LIQUEUR 15ml

Bobs Bitters Orange & Mandarin 4drops

Orange peel

編集部のコメント

元々はテレビや舞台など美術制作の業界で活躍していながらも、「いつかは自分のBARを持ちたい」という夢を叶えるために35歳からBARの世界へ飛び込んだ水田さん。以降さまざまなお店でバーテンダーとして修行しつつ、2007年にNBA主催の熱海カクテルフェスティバル、2012年にキューバ大使館で行われた「ハバナクラブ カクテルコンペティション」で入選を果たします。

そして、2014年に渋谷へBAR MIZをオープン。ロックな雰囲気が漂うアメリカンテイストの店内では、こだわりのあるシェリー酒を中心にウイスキーやテキーラ、ラムなど、水田さんセレクトのさまざまなお酒がラインナップされています。

最後にBAR MIZの入りやすい時間を伺ったところ、22時以降は近隣で食事を終えたお客様が来店されるそうですが、19時〜21時の早い時間は比較的ゆっくりと過ごしていただきやすいとのことでした。

BAR MIZでしか飲めない、ワイヤーワークスを使ったカクテル「イングリッシュリボルバー」。お店を訪れた際は、ぜひご賞味ください。